科技部新竹科學工業園區
103年度公共藝術設置・宜蘭科學園區
藝術家 松本薰 / Kaoru Matsumoto



 

宜蘭サイエンスパーク創作理念 - 「過去―未来」

台湾各地には日本と関わる史跡が多く残され、中でもここ宜蘭南飛行場跡は、神風特攻隊基地の歴史背景を持っていま

す。

忘れてはならない過去の史跡に未来に羽ばたくサイエンスパークが生まれようとしています。

この時空を超えた対極の計画に創作意欲が刺激されました。

台湾を巻き込んだ戦争から平和へ、過去から未来へ、我々日本人として提案出来る意義深さを感じると共に、

平和を願い決して褪せる事の無いメモリアルな作品として提案致します。

設計概念

テーマとして対極性があります、「過去―未来」を作品支柱部と上部翼に別れます。  高さ10m程の作品は平坦な地形で

あるサイエンスパークの遠い位置からも見る事が出来、  そのシルエットの美しさやライトアップされた姿が神秘的な風

景になるでしょう。  「過去」は支柱部は長く伸びた滑走路、上部は管制塔をイメージしています。  また、戦争の爪あと

が残る鉄錆びの表現としてステンレス素材に耐久性の高いウレタン塗料を特殊塗装で鉄錆び色にしていますので変化

や害を心配することはありません。  「未来」はステンレスに鏡面加工された翼部は風で動き、様々な形態を描きます。  

まさに未来に向かい飛び立つ姿、大空を舞う姿、翼を休める姿・・・・。  または、翼のイメージだけでなくこの滑走路を飛

び立つ飛行機。  または、世界に発信するアンテナ。 アートの要素とし想像性はとても大切な事です、観る人の感性を高

め心に響きます。

歴史的な背景から未来へ向かう「新創意」のサイエンスパークと共に、時空に聳え立つ作品も「新創意」の基、飛び立ち

ます。